Titlelogo
  ギャラリー





ギャラリーでは本作の激しいネタバレを多分に含んでおります。
トゥルーエンドを迎えた方のみご覧ください。






キャラクターギャラリー












キャラクター説明@冬空

本作でも触れている通り、高校二年生、17歳。
普段は周囲を避け、物事に無関心な性格。
しかし、みうと出会ってからは積極的になってゆく。
特にこれといった特技もなく、成績も中の上程度のごく平凡な一学生……のはずだったが、
幼い頃からあそこまでピアノを弾けたり、
親がああだったりと、眠っている潜在能力は大きいのではないだろうか。
地毛が金髪なのは、母親の血が入ったハーフだから。
またハーフなので、母親と違い少し茶色が入っている。









キャラクター説明Aみう

見た目は幼い風貌だが、冬空とは同学年、年は一つ下である。
もしかすると気づいていない人がいるかもしれないが、幼少時と比べて体が成長している。
それも、一応冬空と同じ期間の成長をしたことになっている。
つまり、成長後のみうは生きていれば高校二年生ということになる。

幼少時は冬空と比べ少し背が小さい程度だったが、成長してもあまり背も伸びなかった。
結果、メニュー画面でも分かるように、冬空とは頭一つ差が出るほどの身長差がついてしまった。
また、精神面でもある程度成長している。ep5ですこし大人びた口調だったりするのはそのせい。
でもやはり幼いのは変わらないので、冬空に甘えがちである。










キャラクター説明Bムウ

作中のでは追跡者の野良犬。

ムウは屋敷に紛れ込んだ時からすでに年老いた老犬で、
傷ついた体を癒すべく場所を探し、屋敷の庭に迷い込んだ。
そこで冬空とみうに出会う。
その二人の温かい心に当てられ、ムウはその二人を自分の居場所と決めた。
老犬のためおとなしく、冬空やみうの遊び道具にされても甘んじて受け入れていた。
また、何故かあの庭では気が抜けるのか、ふらふらとしている時があるが、
二人の言うことには従順で、二人が言う言葉はすんなりと聞き入れていた。


なので、ムウは二人の言う約束は守った。
屋敷に誰もいなくなった後も、ムウは約束を守り続けた。
あの屋敷のそばで、ずっと二人が帰ってくるのを待ち続けた。
ムウにとって、二人は自分の最期の居場所だったのかもしれない。
しかし、その二人はもう帰ってくることはなかった。
それでも、ムウは待ち続けた。
その身朽ちても、みうの世界でずっと待ち続けていた。
最期は二人が一緒に帰ってくることはなかったが、
ムウを受け入れた冬空の腕の中で迎えることが出来てきっと満足だっただろう。








キャラクター説明C冬空の母親

冬空の本当の生みの親。
冬空と一緒にあの屋敷に住んでいた。
屋敷の管理は主にこの人がしていたが、あまりにも広いため家政婦を数人雇っている。
専業主婦であるが、昔は園芸学をやっていた。その延長で、趣味の一環としてガーデニングをしている。
また、冬空にピアノを教えたのもこの人で、音楽の知識も長けている。
育ちが日本のロシア人。
生粋の金髪金眼で、ハーフである冬空にも茶を含んだ金髪を持っている。


彼女があの世界に留まっていたのは、冬空が心配だったからだけではない。
本当は自分がいなくなった後も、みうの両親ならきっと冬空を任せられると思っていた。
だが、彼女の一番の心残りは冬空ではなく、みうだった。
たった一人、冬空に自分の心が届くまでずっと、眠りにつくことなくただ願い続ける。
そんな彼女だけを残して、自分だけ消えることはできなかった。 だから、せめてあの世界が消えるまで、冬空にみうの気持ちが伝わるまで、あの世界で自分も残ろうと心に決めた。
いくら願っても、いくら冬空を呼んでも、それは届かないのかもしれない。
自分達のしていることは無駄となりそのまま消えてしまうのかもしれない。
でも、それを近くで見守ってあげることはできる。
みうが消える時も、自分がそばにいて一緒に消えてあげることが出来る。
そう、思っていた。


でも、みうの気持ちは本当に強かった。
何年も何年も願い続け、そして冬空に届いた。
心配なんて要らなかったんだねと。そう彼女はみうへの認識を改め自らの考えを恥じた。
だが、彼女が冬空を導かなければ、みうの元にたどり着くことは出来なかったかもしれない。
彼女の言葉が無ければ、冬空は過去と決別を果たすことは出来なかったかもしれない。
彼女の告げた言葉は、しっかりと冬空の元へ届いた。
そして最後は、冬空をみうの元へ送り届けることで、
彼女は冬空の母親としての使命を全うした。
きっと彼女も、もう安心して眠りにつくことが出来るだろう。









キャラクター説明D冬空の父親

冬空の父親で、唯一残った肉親。
気まぐれでバカでかい屋敷をポンと建てたり、
可愛い我が子と妻とそのお友達ためにと、仕事で忙しい時間を割いて写真を元に絵にしたりと、
一風変わった性格をしている。
しかしそんな父親は、屋敷を軽く建てるほどの財力と、それらを若くして一代で手に入れる力を持つ。
普段はいつも海外で仕事をしていて、時間が取れれば家に帰り息子と妻に会いに行くのが彼の一番の楽しみであった。
それもこれも、全て人への思いやりの表れであり、人に慕い慕われる父親の器である。

その彼でも、妻にだけは勝てず、尻に敷かれがちであった。
初めて会ったときに心を奪われ、交際するために全てを投げ打って彼女に捧げるほどであった。
しかしその事を彼が後悔したことは無い。彼の人を見る目は本物であり、狂いは無かった。
彼自身、その選択が間違いだったなどと決して言わないだろう。
彼女と結婚する時、一つ約束をさせられた。
「私を、私たちの子を絶対に不幸にさせないで」と。
彼はそれを守ることを約束した。

そして、彼はその約束を守り続ける。
例えもう二度と彼女と息子に会えなくとも。
自分の家族として息子を育てることが出来なくても。
思い出も家族も全て投げ捨ててでも。
自分の心がどれほど痛んででも。
彼は、彼のするべきことをし続ける。
妻を、息子を、不幸にさせまいと。
約束をしたのだから。
全てが終わる、その時まで。








キャラクター説明Eみうの両親

みうの両親であり、記憶を失った後の冬空の育て親。
冬空のことは、いつも家に遊びに来るのでよく知っている。


自分達の娘を亡くした後で、記憶を失った冬空をすんなり受け入れたのは、
二人も自分達を慰める相手が欲しかったから、
自分達をおかあさん、おとうさんと呼んでくれる存在が欲しかったから、
全てを失い生きていく苦痛を、味わいたくはなかったからだった。
だが、そう思ってしまったことが、また二人の心を痛ませる。
妻を失ったこの子の父親から、残った息子までも奪い、
自分達の娘を裏切ることになってしまい、
二人にどうしようもない罪悪感となって圧し掛かる。
それを償うために、二人は心の限りを尽くし冬空を守りつづける事を決意した。
この子だけは、なんとしても守ると。
嫌なことなんてもう全部忘れよう。おかあさんが、おとうさんがいるから、 だからもう、何も心配しなくていいんだよ、と。
そう言って、この子に安心して暮らせる世界を自分達がつくるために。
例えこの子の母親の、自分達の娘の気持ちに背いてしまったとしても。
だが、それはきっと間違いではなかっただろう。
冬空の心をここまで立ち直らせたのは、紛れも無い彼らなのだから。








キャラクター説明F冬空(幼少時)

当時は小学二年生、8歳。そこそこ活発な性格だった。
だが、ハーフということもあり、他の子と外見が違うことであまり周囲に馴染めず、
友達も少なめだった。
みうと出会うまでは一人で遊んだりピアノを弾いていることが多かった。
またピアノに関しては天才レベルで、この年で自分で曲を書くことも出来た。
特別な教育などはされておらず、ただ母親に教えてもらっただけなのにここまでの実力をつけるのは、
冬空の父親譲りの天才気性なのかもしれない。
年の割りに少し幼く、母親に絵本を読んでもらったりした事もあった。

みうと出会ってからはいつも一緒に遊んでいた。
屋敷に呼び寄せるだけでなく、頻繁にみうの家にも行っていた。
冬空にとってみうやその両親は、もう自分の家族の一員だったのだろう。

事故が起きてからは記憶を失い、みうの家族の中で生活をすることになった。
とにかく心を刺激しないようにと、みうや冬空の母親に関わること、
そして冬空にとって不快なことをとにかく避けて育てられてきた。
結果、心がほとんど治っても、物事に無関心で周囲を避ける性格になってしまった。
それでも捻じ曲がった性格にならなかったのは、みうの母親や父親が本当に心を込めて育ててきた結果なのだろう。
みうの心が冬空に届いたのも、きっと彼にまだ温かい心が残っていたからだと思う。








キャラクター説明Gみう(幼少時)

当時は冬空と同様、小学2年生。おとなしく控えめな性格。
冬空とみうは違う学校で、一緒にいるのは遊ぶ時のみだった。
またみうも友達は少なく、冬空に会うまでは少し暗く人見知りな女の子だった。

ある日、冬空と出会うことによって、彼女も少しずつ変わっていった。
あまりしゃべらないみうも、冬空と過ごしていくにつれ口数も増え、感情も豊かになっていった。
また、冬空に天才的なピアノの才能があるから、何か自分のできることがしたいと、
絵を描く勉強をしたり、料理の作り方を学ぼうとしたり、
冬空と一緒にいて恥じない自分になろうという努力もしだした。
みうにとって冬空は、憧れの対象だった。
そして、一番大切な友達であり、家族だった。


しかしそんな中、あの悲劇が起こってしまった。
みうと冬空の母親が目の前で死んでいくのを見ているしかない冬空。
そしてそのまま、冬空の心が壊れていく……
そんな冬空のこころを何とかして助けたい、そして、別れを告げたい。
みうの強い想いが、その奇跡とも呼べる現象を起こしたのか、それは分からない。
だが、彼女の気持ちで冬空は過去との決別を果たし、前へ進むことが出来た。
あの閉ざされた世界で、彼女は生きていた頃よりも長い時間を過ごしてきた。
だが、最後に冬空と出会えたことは、彼女にとってその永遠とも取れる時間を過ごして、心から良かったと思えることだろう。
みうの気持ちは潰えることなく冬空の心に届いたのだ。
彼女はもう何も思い残すことなく眠りにつくことができる。



















  Copyright(c) keespring All Rights Reserved